男の失恋

 

 

 

 

昨日までともに時間を過ごした恋人が、

 

 

突然あなたのことが好きでなくなってしまった、と出て行ってしまう。

 

 

 

あなたは唐突の事態に、困惑し、独りきりの切ない夜を迎えているかもしれない。

 

 

まずはあなたの気持ちをお察しする。

 

 

 

 

 

 

ではあなたを振って、出て行った恋人はどうか。

 

 

言うまでもなく、彼女もそうとう悩んだ末の決断ではないか。

 

 

 

そんなことない?

 

薄情な女だったって?

 

 

くだらんことを言いなさんな。

 

 

 

 

 

運命とも思えるような、恋人との出逢いがあって、

 

だんだんとお互いの愛情が芽生えて、育んで、

 

 

味気なかった日常のなかで、今日まで 二人で味をこしらえてきたでしょう。

 

 

 

こうして言葉で書くと、経緯にしか思えないが、

 

 

それは当人同士にしかわからない、

 

 

充実、互助、安堵といった想像もつかない絆が、そこにあったはず。

 

 

 

すこしも、雀の涙ほども、

 

何の感情も湧かず、あなたに背を向けたはずがない。

 

 

 

大半の女性は気立てがイイので、優しさでそういう素ぶりも見せなかっただけである。

 

 

どれだけ苦い決断をさせてしまったことか。

 

 

 

 

もしくは彼女の心情に気づいてあげれなかったあなたの、

 

その鈍感さに感動して出て行ったのかもしれない。

 

 

 

 

命を懸けても、好いていた人でしょう、

 

あなたも大人の男でしょう、

 

そう受け止めるのがイイ。

 

 

 

 

 

 

 

さて、前置きが長くなってしまったが、

 

 

“男の失恋” というものは 少々 厄介である。

 

 

 

別れのかたちがひとつひとつ違っていて、

 

 

こうしなさいという明確な答えなどない。

 

 

悔みの言葉も、態度もどんなに慎重に選んでも、

 

おそらく失恋をした男には足りないのが気遣いである。

 

 

 

 

 

 

 

『忘れなさい』

 

 

結論はこうだが、はい、わかりましたという人はまず一人もいない。私も無理に忘れる必要などないと思う。

 

 

それに男の失恋は、女性よりも長く引きずる。

 

 

 

『時間が解決する』

 

 

これも、なんだ何も分かってないな、となる。

 

今は信じられないかもしれないが、

 

時間が哀しみのかたちを変えてくれるのは紛れもない真実なのだが。

 

 

 

 

 

『追いかけすぎない』

 

 

もしかして必要以上に追いかけてはいないか。

 

 

それはとても愚かである。ひどい執着は女子会の怪談話のネタにされかねない。

 

 

先ほども申し上げたが、

 

 

恋人が腹に重い玉を抱えて決断したことである。

 

 

 

悩ませてしまったことを詫びる、

 

今までの感謝の意を伝えるほうが先ではないか。

 

 

 

別れたくない、と駄々をこねるのは、追いかけるのは、相手の気持ちをかまわぬ、しつこい愛情という。

 

 

 

そこで提案なのだが、

 

 

その追いかける力量を、別方向にむけてはいかがか。

 

 

己を磨くのである。

 

 

街で偶然すれ違うときまでには、見違えるくらいの男になってやろうと。

 

 

 

外見も、内側も。

 

鍛えてカラダをひとまわり大きくするのもイイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、失恋というものは、

 

恋人が離れてしまった原因はなんだったんだ、と

 

はたまた、私は一体何者だったのか、と自分を見つめるイイ機会だとおもう。

 

 

淋しかったり、孤独だったりする時間をしっかり持つことで

 

来たるべき相手にめぐり逢った時、その人の良さや、やさしさが以前より、よく理解できるようになる。

 

 

失恋で激変するひともいる。

 

 

 

 

 

いいから今は独りで泣け。

 

 

目の前の明るさを求めて易きに走るな。

 

 

ぽっかり空いた穴を、他の女で埋め合わせようとするな、という意味でもある。

 

 

間に合わせの包帯はかならずしも清潔とは限らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?今回はヤケに厳しいって?

 

 

 

 

 

 

 

 

自分に厳しく、が世の常でしょうが。

 

 

 

 

 

 

 

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