おおらかに恋せよ

 

 

 

 

 

 

恋愛なんてあんなくだらないものをしていたら人生はあっという間に終わってしまう。

 

 

 

勉強をしなさい。

 

 

 

とは、ある高名な医学者の言葉である。

 

 

 

 

たしか書史の一文だったか。

 

 

 

 

 

それもひとつの見識だと思うが、

 

 

私はそっと、その書物を閉じたのを覚えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

人生において出会いは必要不可欠であり、

 

 

さらに言えば、恋愛と生きることは隣り合わせにある。

 

 

 

 

おもいやり、ゆたかさ、やさしさ、あいらしさ、

 

 

 

学問だけでは学ぶことのできない、

 

 

人生のすべてに通じるような、大切な感情を最初に学べる場所が恋愛でもある。

 

 

 

人は恋して成長するものだ。

 

 

 

 

 

 

これは余談になるが、恋愛というものはどれだけ高価な若返りのクスリよりも、力を持っている。

 

 

 

医学者なのにそんなことも分からないなら、彼は勉強のやり過ぎだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭で考えなくても、直感的にあのひとイイなと感じて、

 

 

いつの間にか 彼の姿を目で追うようになって

 

 

見つめるたびに陶酔していく。

 

 

 

時間差で、好きなんだという気持ちにハッと気づき、

 

 

 

一歩踏み出して、その気持ちを伝えてみると

 

 

 

なんと相手も、自分のことを目で追っていて ときめいていた、と言うではないか。

 

 

 

 

 

ああ、やはりイイですな、……恋愛は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしうっとりするだけでは終わらないのが恋愛で、

 

 

 

むしろ、嫉妬したり、憎み合ったり、もめたり、未練を感じたりと、

 

 

苦しさを伴うことのほうが多かったりする。

 

 

 

物語のように、終始きれいで整った恋のかたちなどはなかなかない。

 

 

 

そりゃそうだ。

 

 

 

生まれも育ちも違う、

 

他人と他人のやることだし、

 

好みや相性だってあるんだから、

 

 

うまくやるほうが私は難しいと思う。

 

 

 

 

 

 

よく、恋人と上手に付き合うにはどうすればいいか、などと相談されるが、

 

 

 

そんなもの誰にも分かるわけがないし、

 

 

人から聞くようなものでもない。

 

 

 

誰かが指南してあげれるものでもない。

 

 

 

 

 

人生の中には考えても答えの出ない、わからないものが存在する、

 

 

そのひとつが恋愛だ。

 

 

 

 

 

だから、

 

 

私は、おおらかが一番イイと言っている。

 

 

 

 

 

 

見えることのない相手のこころ内を、ああでもない、こうでもないと思ったり、

 

 

好きな人の言葉さえ疑ったり、

 

 

 

とにかく考えても分からないものは分からない。

 

 

 

余計な分析はしないで、

 

 

おおらかに、恋人を受け止めてあげればいいんじゃないかと思う。

 

 

 

 

好きな恋人の言葉は信じないで、

 

 

ネットのデータや、他人の入り知恵なんかを信じるから

 

 

つまらん結果になる。

 

 

確率論も、恋愛を一度たりともしたことない硬派な学者の、ただの憶測かもしれないというのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

とは言え、恋愛は辛くて苦しい時期をふくめても、

 

 

すばらしいものである。

 

 

 

 

恋セヨ乙女。

 

 

 

 

 

ただし恋愛はしようとして始めるものでも、

 

 

夢中になるものでも、

 

 

探して見つかるものでもないから、やはり不思議なんもんです。

 

 

 

 

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