忘れなくてイイ

 

 

 

 

 

 

 

新しい恋人ができて、

 

 

その人のことが好きで、大切で、順調なはずなのに、

 

 

過去にしたひとつの恋愛(元恋人)のことが

 

 

 

なかなか忘れられない。

 

 

 

 

 

 

けれどもそんなことを打ち明けれるはずもなく、

 

 

 

 

他人には見えないように

 

 

自分の胸の内に仕舞い込んでいる、

 

 

 

そういう人はこの世の中にゴマンといる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はそういう人たちを、人間らしくてイイな、と思う。

 

 

 

 

 

私たちはいつもかつもきちんと生きて行くことはできない。

 

 

 

悔やむようなこともしでかすし、失敗もする。

 

 

 

それが人間というものである。

 

 

 

 

 

忘れられないことは

 

 

何もおかしなことではない。

 

 

 

 

むしろ無理に忘れようとしなくていいんだ。

 

 

 

 

 

 

過去は、決して、

 

 

あなたの胸の中からは消えることはないし、

 

 

 

忘れられないのが人間の頭脳であり、性癖でもある。

 

 

 

 

 

 

 

それに過ぎ去ってしまった時間を、

 

 

 

なんの意味もなかったと思う人間は、

 

 

 

とてもつまらない生き方だと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

未練がましい、とか、女々しいとの言葉があるが

 

 

 

ふと ポケットの奥から、過去の産物を取り出し

 

 

手に広げてまじまじと見つめて

 

 

 

そこで何の感情も湧かず、

 

 

能面のように無表情なまま

 

 

 

ゴミ箱にすべて捨ててしまう人間より、

 

 

 

 

 

一、二滴、涙をこぼしながらでも

 

 

もう一度 押し込むようにポケットに仕舞い、

 

 

どうにか平然を保とうとする人のほうがずいぶん美しい。

 

 

 

 

 

 

もう戻れないことはわかっていても、

 

 

 

大切にしなくてはならないものを、

 

 

 

どれだけ経験できたかが、人のこころの幅を作ってくれると私は思う。

 

 

 

 

 

 

今、目の前にあるものだけが、あなたではないでしょう。

 

 

 

 

 

 

思い出の品は大切に、他人の目に触れないところに仕舞っておきなさい。

 

 

 

 

そして、一瞥する程度にして

 

 

まじまじと見るのはやめにしたほうがいい。

 

 

 

 

 

新しい恋人が、それをたまたま見つけて

 

 

 

その人が余計なことで悩む顔を、あなたは見たくはないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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