モテたとは

 

 

 

 

 

色気のない親父たちがよく口にする。

 

 

「悲しいかな、俺はむかしこう見えてもモテたんだ」

 

 

 

 

モテた、とは何だろう。

 

 

私には永い間モテたという記憶がないから仕方ない。

 

 

 

 

一体世間の男たちが、モテた、モテなかったと騒いでいるのは、

 

 

どういうことだろうか。

 

 

 

 

バーの女の子に、

 

 

ネクタイの柄でもほめられたりして、

 

 

お愛想の一つでも言われることがモテたというのなら

 

 

毎晩おろしたお金を持って、

 

 

バーの女の子にチップでも払ってやれば、いと容易いことで

 

 

禿頭だろうと歯抜けだろうとモテるということになる。

 

 

 

 

 

それともちょっとメディアに面白がられて有名になり

 

 

ファンの子に握手でも求められることがモテたということならこの記事はやめにしよう。

 

 

 

私にはサッパリわからない。

 

 

 

 

 

そういえば女の人はあまり、モテた、と口にしないナ。

 

 

女はもっと実利的なのか、

 

 

チヤホヤされるだけでは有頂天になったりはしないらしい。

 

 

 

もともとの利巧に加えて、すこし男よりお世辞を言われ慣れているのだ。

 

 

 

 

 

とすると、この表現はもしかして

 

 

男性のさもしい根性と、夢みがちな自己陶酔かもしれない。

 

 

 

モテたモテたと言っている男には、

 

 

じつはひどく自信のないタイプが多く、

 

 

そんな話をむしろ自分に言い聞かせて

 

 

自分を、モテる男だと夢みなければ、

 

 

淋しくていられないのではなかろうか、と私は思う。

 

 

 

 

 

 

女にモテた自慢など鼻持ちならない。

 

 

 

私にはモテることがよく分からないが、

 

 

 

モテた、という意識を通過しなくては

 

 

 

恋愛らしきものに突入できないのではと思う。

 

 

 

 

 

 

 

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