酒場の作法

 

 

 

 

 

会社、職場の目上の人、

 

もしくは仕事とは無関係に付き合いをしている先輩、

 

恩師、年長者などと酒を飲む場合、

 

大切にしなければならない作法がある。

 

 

 

 

まず、

 

そうした人たちとの酒は、基本として相手に楽しんでもらう席だと考えた方がイイ。

 

 

自分のことなぞ後回しだ。当たり前である。

 

 

 

 

「今夜、一杯やりますか」

 

と人生の先輩に誘われたら、

 

なるべく乗ったほうがイイに決まっている。

 

 

 

大人の酒場、飯屋では

 

その人の話にうなずける夜がきっとある。

 

 

 

下戸(酒が飲めない)の人は、

 

 

「自分は酒はあまり飲めませんが、よろしくお願いします」

 

と返答して、行けばいい。

 

 

 

普通の大人の男なら、

 

酒にのまれた後輩など面倒でしかないから

 

無理酒は強要しないだろう。

 

 

 

 

酒場はたいがい相手が選んでくれる。

 

 

テーブル席なら壁に近い奥の席に、相手に座ってもらう。

 

 

奥に座ってもらうのは

 

店員が出入りしたり、

 

他の客がトイレに立ったりした時に

 

 

目上の人が接触しない場所のほうがいいからだ。

 

 

 

 

カウンター席なら、奥の方へ相手に座ってもらう。

 

 

ただしバーによっては入口に近い方がメインの席の場合もある。

 

その見極めは、

 

チーフバーテンダーが立つ位置がメインの席である。

 

 

 

一杯目は「ビールでいいか」と訊かれれば、

 

自分がビールを飲めるなら、それにつき合う。

 

 

瓶ビールなら相手に注ぐ。

 

 

 

毎回じゃない、

 

これも普通の大人の男なら、

 

「最初だけ注いでもらって、あとはそれぞれ手酌でいこう」

 

とするのが歳上の作法だと思う。

 

 

しかし言ってこなければ、注げばいい。注ぐ、注がないなど、たわいの無いことである。

 

 

 

 

ビールが空になったら、

 

一応、すこしグラスか瓶を振りながら、

 

「もう一本頼みましょうか」

 

と訊く。

 

 

次の酒にいくなら、合わせるべきだ。

 

 

 

相手によって酒を飲みながら何かツマミを食べる人もいる。

 

 

基本的には、そのツマミは

 

ひと口だけにして、後は食べない。

 

 

それは酒の量も同じことで、

 

 

相手より飲むのはよろしくない。

 

 

 

 

 

そろそろ引き揚げ時か、

 

と思えば、自分の酒をあらたに注文しない。

 

 

「そろそろ出るか」

 

と言われれば、

 

「はい」と返答し、

 

一応、会計をお願いします、とレジに声をかける。

 

 

 

「勘定はいい、まかせなさい」

 

とたいがいは相手が言う。

 

 

「すみません、ご馳走になります」

 

と頭を下げればいい。

 

 

 

「もう一軒どうだ」

 

と言われれば、可能なら、つき合う。

 

 

ただし、三軒目となると断っていい。

 

 

 

深酒、粘り酒、しつこい酒には付き合わなくてよろしい。

 

 

 

翌日、相手が職場で逢う人なら、

 

朝一番に礼を言う。

 

 

 

「昨夜はありがとうございました。貴重な夜でした」

 

 

 

そうでない相手なら、礼状を出す。

 

 

 

 

 

…どうだろう。

 

目上の人と飲むというのは

 

作法を守らねばならない分、

 

 

同期や馴染みの友人と飲むより

 

面倒なことが数多くある。

 

 

 

はじめから酔えぬ酒と決まっているのである。

 

 

 

しかし、目上の人にしか聞けない話、

 

思わぬ忠告と

 

 

得るものは多い。

 

 

 

 

 

 

 

そう面倒くさがらずに

 

 

たまには、私といかがですか、後輩たち。

 

 

 

 

 

「勘定はいい、まかせなさい」

 

 

 

 

酒場の作法” への3件のフィードバック

  1. ピンバック: 避け酒 – @majimaboys

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