休み過ぎだ

 

 

 

どうしてこう旗日が多いのか。

 

平成から令和に元号が変わった節目だからか

祝い日の連続である。

 

世間は黄金週間とやらで

連休が十日も続いている。

 

日本人はこんなに休んでいたら

国が滅ぶんじゃなかろうか。

 

 

「休みはあるんですか」と訊かれる。

 

工場や職場があって

 

そこの機械を休ませたり、

 

職場が休みだったりしている勤め人は

 

その日が休日だと分かりやすいし、そうなんだろうが、

 

 

私のような仕事は、毎日どうやったら少しはマシになるかを考えざるを得ない仕事である。

 

休みは、あるようで、ないのだろう。

 

 

それにしても十連休のうち、

 

五日以上も仕事が入らなかった。(私が悪いのか取引先が休みたいのか)

 

 

来月の支払いは、暮らしは、

 

どうしようか、

 

それ以前に腕が落ちるのではないかと不安になるが

 

逆上して、故郷の福岡へ帰ることにした。

 

 

カラダは休ませても、

 

肝臓は働いてもらう。

 

 

酒を飲むなら福岡で過ごすに越したことはない。

 

腕がどうのこう言っておいた矢先

 

こうなりゃとことん飲んでやるぞ、という頭の悪さである。

 

酒上戸は我慢がキカナイ。

 

しかし困ったことがおきた。

 

私の勢力とは裏腹に、

 

行きたい店、贔屓の飯屋が

 

当たり前のように店を閉じている。

 

まさか、家族旅行にでも行っているんじゃないだろうナ。

 

この時期が稼ぎ時だろう、と思うのに

 

店の表には平然と

 

『営業は連休明けからとなります。』

 

と貼り紙がしてある。

 

思わず、二度とくるか、と吐き捨ててしまう。

 

 

あの好きな味を落とさないでほしい、

 

という常連客の単純な願いである。

 

 

さきゆきのない年寄りならまだ分かるが(失礼)

 

若い者に暇を与えるとたぶん碌なことにならないだろう。

 

 

 

 

福岡で、一緒に酒を飲んでいた友人同士が

 

とあることから口論になり

 

怪我をする大喧嘩になった。

 

お互い、芯のある男たちだが

 

そもそもの下町育ちの喧嘩っ早さに加え

 

明日は休みだから、といって少々酒を入れすぎた。

 

 

そのせいで

 

持ち合わせていた芯が、

 

柔軟性が欠落した厄介なものに変わり、

 

衝突。

 

 

取っ組み合いにまでなってしまった。

 

 

 

「こんなしょうもないことやるなら、お前らとは、二度と飲まんぞ。いいか」

 

 

若いのにナマジ休みを得るからこうなるんだナ、間違いなく。

 

 

 

私のような青二才や、

 

若い修行の身、

 

猫や杓子までが、いっちょ前に休みをとって

 

果たしてそういう身分なのだろうか。

 

 

 

覚えたての見習いが休みをとれば、

 

再び仕事を思い出すのに時間がかかる。

 

いや仕事を思い出すという時間が勿体無い。

 

こんな休日でも農夫、漁師、消防士は懸命に働いている。

 

 

ーーー恥ずかしくはないか。

 

 

 

馬車馬のように働いてやる。

 

ひと仕事終えた後の、グイっと喉を通るビールが

 

やはり一等である。

 

 

 

 

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